はちみつが白く固まった!結晶化する理由と元に戻す方法
久しぶりにはちみつを見たら、白く固まっていた。
瓶の底に白いものができていたり上下で二層に分かれていたりすると、
「これってカビ?」「もう食べない方がいい?」
と心配になるかもしれません。
でも、はちみつが白く固まるのは珍しいことではありません。
これは「結晶化」と呼ばれる、はちみつに自然に起こる現象です。
結晶化したはちみつは、そのまま食べることもできますし、固くて食べにくければ湯煎でやわらかくすることもできます。
今回は、はちみつが結晶化する理由や、二層に分かれる理由、固まったときの食べ方についてご紹介します。
はちみつが白く固まるのは「結晶化」
透明だったはちみつが、時間が経つにつれて白っぽくなったり、ジャリジャリとした状態になったりすることがあります。
これは、はちみつに含まれるぶどう糖が結晶化することで起こります。
はちみつには天然の糖である果糖とぶどう糖が含まれており、その割合は、はちみつの種類によって異なります。
そして、はちみつに含まれる花粉を中心にぶどう糖がくっつくことで結晶化していきます。
そのため、ぶどう糖の含有量が多いはちみつは比較的結晶化しやすく、果糖の含有量が多いはちみつは結晶化がゆっくりになる傾向があります。
結晶化の仕方は、はちみつによって違います
「結晶化」といっても、すべてのはちみつが同じように固まるわけではありません。
瓶全体が白っぽく固まるものもあれば、クリームのようになるもの、細かな白い粒ができるもの、瓶の底だけが結晶化するものなど、状態はさまざまです。
私自身、長年いろいろなはちみつを扱っていますが、同じ種類でも毎年まったく同じ状態になるとは限りません。
たとえば西オーストラリア産のマリというはちみつ。
通常は黄色〜茶色っぽく、比較的さらりとした印象なのですが、ある年に届いたものはカフェオレのような淡い色で、瓶全体が結晶化していました。
「え、これマリ?」と思ったほどです。
また、マレーシア産のワイルドハニーも状態の変化がとてもわかりやすいはちみつです。
黒っぽくトロトロとした状態のときもあれば、全体が黄色っぽくなり、粒々・ジャリジャリと結晶化していることもあります。
同じ名前のはちみつでも、いつもまったく同じ色や質感になるとは限りません。
はちみつは工業製品ではなく、自然から採れるもの。
同じ蜜源のはちみつでも、その年の環境などによって果糖とぶどう糖のバランスが変わることがあり、結晶の仕方にも違いが出ます。
「去年と見た目が違う=おかしい」とは限らないのです。
はちみつが二層に分かれるのはなぜ?
結晶化の途中では、
上は透明でトロトロ、下は白っぽく固まっている
という二層の状態になることがあります。
これも、はちみつの結晶化によるものです。
はちみつに含まれるぶどう糖が花粉を中心に結晶化し、結晶化した部分が下に集まります。
一方、上部には果糖が残るため、液体状の部分と結晶化した部分の二層に分かれて見えることがあります。
見た目が大きく変わるので驚くかもしれませんが、これも結晶化によって起こる変化です。
結晶化したはちみつは、そのまま食べられる?
結晶化したはちみつは、そのまま食べることができます。
むしろ私は、このジャリジャリしたところが結構好きです。上のトロッとした部分を先に楽しんで、そのあと結晶化した部分を食べたり、全体を混ぜて食べたり。
飲み物に入れて溶かして楽しむこともできます。
一瓶の中で食感の変化まで楽しめるので、私は「一瓶で二度おいしい」と思っています。
ただし、はちみつによってはかなり硬くなることがあります。
そんなときは、無理にすくおうとせず、丈夫なステンレススプーンなどを使うのがおすすめです。
固まったはちみつを元に戻したいときは?
結晶化したからといって、必ず液体の状態へ戻す必要はありません。そのまま食べておいしければ、そのままで大丈夫です。
ただ、
「硬くてすくいにくい」「もう少しトロッとした状態で食べたい」という場合は、湯煎でゆっくり温める方法があります。
はちみつの瓶を沸かしたお湯と水を半々の量混ぜたお湯につけ、様子を見ながらゆっくり温めます。
一度で完全に溶かそうとせず、お湯が冷めたら入れ替えながら少しずつやわらかくしていけば十分です。
直接火にかけるような強い熱を加えるのではなく、ゆっくり温めてください。
結晶化するはちみつ=良いはちみつ?
ここは誤解されやすいところです。
「結晶化するから良いはちみつ」「結晶化しないから偽物」などと、結晶化だけではちみつの品質を判断することはできません。
はちみつによって果糖とぶどう糖の割合が違うため、結晶化しやすいものもあれば、なかなか結晶化しないものもあります。
私が扱ってきた中でも、西オーストラリア産のジャラは比較的果糖が多く、透明で粘度のある状態を保ちやすいはちみつです。
一方で、かなり結晶化しやすいものもあります。
つまり、結晶化するかどうかも、そのはちみつが持っている個性のひとつ。結晶化の有無だけで、良し悪しを決める必要はありません。
白い泡のようなものがある場合は?
結晶とは少し違い、瓶の上部や縁などに白い泡のようなものが見えることもあります。
白いものがすべて結晶とは限らず、空気を含んでできた泡や発酵過程など、別の状態であることもあります。
見た目だけでは判断しにくい場合もあるため、いつもと違うにおいや状態がある場合や、「これは結晶なのかな?」と判断に迷う場合は、購入したショップへ確認するのがおすすめです。
はちみつは「変化する食品」
私たちは普段、スーパーなどで一年中ほとんど同じ色、同じ形、同じ状態の商品を目にすることに慣れています。でも、はちみつは自然から生まれる食品です。
採れた年によって色が違ったり、粘度が違ったり、結晶の仕方が違ったりする。
私は長年はちみつを扱ってきて、そんな変化も含めて、はちみつのおもしろさだと思うようになりました。
白く固まったはちみつを見つけたら、
「ダメになった!」
と慌てるのではなく、
「あ、結晶してきたな」
くらいに思ってもらえたら大丈夫です。
トロトロも、クリーミーも、ジャリジャリも。
ぜひ、そのはちみつならではの変化も楽しんでみてください。
よくある質問
Q. 白く固まったはちみつは食べても大丈夫ですか?
A. 結晶化によって白く固まったものであれば、そのまま食べることができます。液体に戻さなくても問題ありません。
Q. はちみつが上下二層になっています。大丈夫ですか?
A. 結晶化の途中で二層に分かれることがあります。ぶどう糖が花粉を中心に結晶化して下部に集まり、上部に果糖が残ることで、液体部分と結晶部分に分かれて見えることがあります。
Q. 結晶化したはちみつを元に戻す方法は?
A. 瓶をぬるめのお湯につけ、ゆっくり湯煎します。直接火にかけるような一気に強い加熱をせず、様子を見ながら少しずつやわらかくするのがおすすめです。
Q. 結晶化しないはちみつは偽物ですか?
A. 結晶化のしやすさは、はちみつに含まれる果糖とぶどう糖の割合などによって異なります。結晶化する・しないだけで、はちみつの品質や真偽を判断することはできません。
いろいろなはちみつを楽しんでみたい方へ
はちみつは、蜜源によって味も香りも、色や食感もさまざまです。かみんショップでは、西オーストラリア産を中心に、個性豊かなはちみつをご紹介しています。
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